いつも広い空間を。
昔、美術予備校に通っていた頃、講師の先生に 「君はいつも広ーい空間を描こうとしてるじゃない。 自画像でも静物でも人物でも、何描いてても。 ひろーーい空間を描こうとしてるんだよ。」 と、言われました。 (その時先生は、すーーーーっと水面を撫でるみたいに手を動かしてみせました。) それまでそのことに自覚が無かったので、「えっ」という感じでしたが、 振り返ってみると、確かにそうなのです。 (先生すごい。) ひろーーい空間を描こうとしているのは、それまでも、それからも、今でも同じです。 ひろーーくて、静かな空間。 どこまでも続くような、空間と時間。