静かなこころ、『三谷龍二の10センチ』
長野の松本にある、ギャラリー「10センチ」ができるまでを綴った本です。
長野には以前仕事で訪れたことがあるのですが、
降り立った時から空気が澄んでいて気持ちが良かったです。
そして水が違う!
ビジネスホテルのシャワーでさえ、感触が違いました。
ツンツン・ピリピリが全然無くて、まろやかな感じ。
建物も古いものが残っていたり、
遠くにお城がライトアップされているのが見えたり、
古いものを大切にしている、静かな町という印象でした。
この本を読み、
かつて感じた、あの澄んだ空気と静けさがひたひたと甦ってきました。
著者の三谷龍二さんは木工作家であるそうなのですが、
工芸品を作るひとの、静かで、瞑想しているような文章です。
読んでいると、こちらも瞑想しているみたいなモードになります。
少しアワアワしていた気持ちが、すうっと静かになりました。
すごい装置だ。
ただの言葉の並びだけれど、
文章って書く人のいろいろな部分が現れますね。
また長野を訪れる機会があれば、こちらのギャラリーに立ち寄ってみたいです。
三谷龍二の10センチ
7,683円
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