世界のすみっちょ・『シェイプ・オブ・ウォーター』

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観てきました、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』。
(このちらしの絵、すんごく良い絵ですよね~!!)
 
 
私はギレルモ・デル・トロ監督のファンで、他の作品も大好きなのです。
(特に『パンズラビリンス』!)
 
 
デル・トロ監督というだけで、まず映画館には観に行きますが、
さらに声の出ない女性と、魚人との恋のお話だと聞き、期待値はかな~り高く。
(なんだそれ!好きです!)
 
 
 
 
でもその膨らんだ期待をはるかに凌駕する素晴らしさでした・・・!
 
 
もはや最初のシーンだけで泣くという・・・
 
 
(『この世界の片隅に』の最初のシーンでも泣いた・・・。
良い映画は最初から最後まで素晴らしい。
特にこのふたつの映画は、最初のカットにものすごく意図と思いが詰まってた。)
 
 
 
 
主人公のサリー・ホーキンス、
「このひときっと演技イイんだろうなあ」なんて思っていたのですが、
もう超よかった!!
 
 
魚人は他のデル・トロ作品でよく出演しているダグ・ジョーンズ。
スタイルや動きがやっぱり超イイ・・・!
(このひとで良かった~!他のひとだったらちょっと寂しかった。)
そして魚人のデザインがとっても格好良くて上品。
 
 
そして悪い奴がもんのすぅ~ごく悪い(つらかった・・・)。
でも居そうなんです。ああいう奴。
現実の私たちのこの世界にも。
(人間じゃない・・・!)
 

他のキャラクターたちもリアル。
主人公のお友達は本当にいい人たちで、かわいらしかったです。
思い返して、あたたかい気持ちになる。




画面の隅々まで気を遣われていて、色がとっても美しい。
すべてが“説明”ではなく、愛をもっての“描写”でできていました。
 
 
音楽もとても良かった。
美しくてうっとり満たされる音楽・・・。
(映画を観る前にラジオで流れて、「すごく良い曲だなあ!」と思ったらこの映画のサントラでした。)




同じくデル・トロファンの妹と観に行ったのですが、
その日はずうっとこの映画の感想や考察を語り合っていました 笑。
限られた時間の中で、ほんとうに丁寧にていねいに描かれているので、
話し尽きないのですよね。



アカデミー賞を取ったとのことでしたが、なんだかちょっと不思議な気持ち・・・。
いや、超イイ映画だし、ぜんぜん取ってもおかしくないんだけど、
この映画が、世界のド真ん中みたいなアカデミー賞になるって、ちょっと不思議な気持ち。
(アカデミー賞取った映画であんまり好きなのが無いからか?)


ファンタジーを扱っている、つまり比喩で、
さらに一番大きなテーマが、世界のド真ん中に居ないひとたちのことだからかも。


すんごくすみっちょにひっそりと生きているひとたちが、
世界のド真ん中に置かれたからかも。




こちらの文章、とても好きでしたのでおそれながら貼りまする・・・。

サイレントヒルズ、出来上がっていたらどうなっていたのでしょうね・・・!
想像(妄想?)するのも楽しい。



※映画を観に行く場合、悪い奴がいじめるシーンが結構つらいので、
ニガテな方はご注意くださいね・・・!







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