『ぼくの不思議なダドリーおじさん』
名古屋から千葉へ帰ると、千葉って涼しいんだなあと気がつきます。
あと駅に着くと風にのって海のにおいがする・・・!
移動の新幹線の中で読んだ本が、夏休みにぴったりのお話でした。
『ぼくの不思議なダドリーおじさん』
YA(ヤングアダルト)向けの小説です。
バリー・ユアグローの他の著作が好きで読んでいたのですが、
唯一のYA向けに書かれたものとのことで読んでみました。
両親が旅行している間、主人公の少年が風変わりなおじさんと過ごすお話です。
ぽっかりと空いた非日常に、不思議で面白い事件が起き、
だけど最後はしっかり現実に続いていく。
主人公の少年のこころの動きに、
「そうそう、このくらいの歳ってこんなふうだよね・・・」
と思ったり。
(私はアメリカの少年ではありませんが・・・;)
ありえないことをしでかすおじさんも、
「こんなおじさん、いるよなあ」
という気がしてくるのです。
なんだかリアル。
ユアグローのファニーな悪夢の部分もしっかりあり、楽しく読みました。
あとがきに著者が
「自分はダドリーおじさんでもあり、少年でもある」と言っていたとありますが、
それがリアルさと、教訓などにならない物語になっている素なのかな、と思いました。
ぽっかりなお盆休みに・・・。
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